2009年丸柚餅子は海を渡りアメリカの展示会に出展することになりました。
石川県産品の輸出を支援する石川県の後押しで、ニューヨークで開催された現地のレストラン向け展示会とイベントで丸柚餅子を紹介したのです。海外にまで丸柚餅子を紹介するには深いわけがありました。
柚餅子(ゆべし)、という食品は日本各地にあります。それぞれの歴史や地域性から形も味も違い、お菓子であったり塩辛い珍味であったりします。
そして、物産展や営業で「柚餅子のメーカーです」と挨拶すると「知ってる、ゆべしでしょ」と答えてくれます。
しかし、頭に描かれている柚餅子はそれぞれのふるさとの柚餅子で、似ているものもありますが、大抵は丸柚餅子とは別物の柚餅子を頭に浮かべているのです。
どこの柚餅子(ゆべし)も歴史は古く各地で育まれてきたものですから、地域に根ざした本物の特産品です。そこで、未だ柚餅子を知らないであろう国外で自社の丸柚餅子を紹介することにしたのです。
その相手はニューヨークの一流シェフです。料理の素材として提案することにより、既成概念のない料理人が丸柚餅子をどのように使い評価していただけるのか楽しみでだったのです。
その後、有名レストランのオーナーやシェフのみなさんとも懇意になり、丸柚餅子がフレンチレストランなどで使われることになったのです。
そのあと、現地で丸柚餅子を使用した本当の理由をあとになって知ることになります。続きは次の投稿になります。