LAREVESのプリン物語 01.はじまり

2018年のことでした。社長から「洋菓子部門をつくろうと思うけど担当してくれないか」と聞かれて、女性フタッフは即答しました。「はい」と。彼女は和菓子屋に勤めながら、家では洋菓子と料理を作るのが大好きでした。ある日、社長と営業に出かけた車内の雑談で「私、洋菓子作りができれば何でも頑張れます」と話しました。社長はそれを覚えていて、社運をかけた新ブランドづくりのリーダーとして彼女を抜擢しました。

和菓子屋の店舗は輪島朝市にあります。多くの観光客が訪れる反面、昔の賑わいは感じられません。また、長引くデフレ経済や消費者の生活様式と嗜好の変化で、地域の特産品やお土産物の動きも鈍ってきました。そして、和菓子屋の商品は高級と言われ「世界一高いお菓子」としてギネスブックに認定されたとの「噂」まで出た「丸柚餅子」です。高度成長期に全国の物産展やギフト商品、お土産として製造数を年々伸ばしていましたが、1900年代に入ると生産数は減少傾向に入り20年余が経過しました。

彼女も10余年前の入社当時から輪島の観光客の入り込みが少なくなっているように感じ、輪島朝市も元気を無くしていると感じていました。それでも、輪島朝市を元気にしようと商品開発をしたりイベントを実施している組合の役員の頑張りに共感して、いつしか、大好きな洋菓子で輪島朝市を元気にしたいとの思いが強くなっていました。そんな折、社長から声がかかり「即答」したのでした。

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